人が変わる

自分自身で、「ああ、昔と変わったなあ」と思うことある。本当に時たまだが。

体の動きの方については未だに現役と思っているから、主に精神的な方面が変化していると感じる。
が、『変わった』と思うことしかできず、何がどう変わったかは何となく認識することができないのだ。
よく「話すようになった」とか、「昔と違って楽しそうに話している」とか言われても、過去の自分の人間性を毒づかれるような、そんな傷を抉るような内容に関しては大きなお世話と思ってしまうし、言うほどに自身の変化は実感していない。
あくまで自分で認識するところは、積極的に人付き合いするようにしている、とかそんな程度。

きっかけはないが、人が見る自分と、自分が俯瞰する自分の、それぞれの変化は、あまり一致していないのだと感じるようになった。
しかしそれはネガティブなものではなく、他人の評価は、自分が思いもしていなかった成長ぶりを実感させてくれるのだ。
例えば、いつまでもできないと思っていたことが、人から見ると、それなりにできていたとか。
自己評価は、かなりの確率で他人によるそれとズレている。
最近感じていた、自身の無能感は、そんな人からの評価をしっかりと受け入れることで、多少は和らぎつつある。

自分が、思いもよらない成長をしていても、案外周囲は見ているものだ。
それをしっかりと受け止めて、成長を実感しながら、次のステップを目指すということで良いのだと思う。