権力に幸あれ

近日中、とある相応規模の権力に立ち向かう可能性がある。

意図せず、突然そびえ立つ壁。ちっぽけな蟻んこが向かい、その高さに絶望して、ただただ立ちすくむしかない状況が瞼の裏に浮かんでくる。

 

「今からこのカードを切るけどどうする?」

表面を見せながらそう断言する人って、ずるい。仄めかすこともせず、突然にそんな言葉を言い放つとは、敵ながら天晴れ。かえっていさぎが良いとも言えるか。

ひどい時代だと思う。時代錯誤で、まだこんな昭和な風潮があるものかと。

いや、平成のそれか。冷静にみているようで、熱い心情で冷たく突き放すような、唖然とするような一言を平気で吐き捨てるような・・・

 

そんな諸々を、変えていきたいと思う。

 

生きづらい世の中は、そんな心情が積み重なったもので、誰もが正義になろうとしているから、ねじ曲がってしまっているようだ。

自分自身の正義も、疑わなければならない。

いつ、どう間違えて、正義を盾に、権力を盾に暴力を振りかざすとも限らないから。

 

恐ろしいものだと思う。いつの間にか、心の奥底の硬い心情が力になり変わって、人を傷つける暴力の化身になりうるのだから。

 

権力は力で、その力は誰かを傷つけうる諸刃の剣だ。

 

それをしっかりと理解して、その力たるやを振りかざす理由と目的をしっかり理解して、それで取り扱う必要がある。

 

誰かを傷つけて、自分をも傷つけることもあるから。

 

そんな権力に幸あれ。誰しもがそれに溺れないような世になってくれ。