巡りめくこの日

変わらない日々が続いている。大変だと思う時は一瞬である。

 

馳せるべく時間もなかった季節はすぎ、もう、気がつけばセミの鳴く声が聞こえる、真夏の入り口だ。

茹だるような気温。謙って愛想笑いを続ける毎日。俺はどこだ?今ここにいるはずの自分自身が、時に自分で見失ってしまうほど、惑い、戸惑ってしまう。

 

と、変な詩はここまでにしておき、変わらない毎日をくり返している。変わらない理由は同じ、コロナのせいというのが一つ。外出や、遠出も憚られる日々が続いており、今しばらく続きそうであるということ。

 

変わらないことは、良いことだと思っていた。感傷に浸りながら、楽しかった毎日をまた繰り返せるから。でも、それはイチ人間として、動物としても、どうなんだろうと思う。

 

悪いわけではない。でも、一つ、また一つの煌めきを求めて、少し違った日々を求めてもいいのかもしれない。