あいつが悪い。こいつがダメだ。
そんな喧騒の中にいると、自分までもがよくなかったのかと考えてしまう。
今、そんな渦中にいる。
有名な人物の言葉で、「誰かが責めてくれるんだから、自分だけは自分を責めなくても良い」ような発言があるが、冷めた気持ちで受け取ってしまうようにもなる。まず自分で責めるから、その後の他人の責めも、そりゃ受けるしかないだろう。
すさんだ気持ちが少しづつ積もっていく。かつてはそこの見えるほどだった薄い塵も、今や重厚に押しつぶされた厚い地層のよう。それに、若干の水分が混ざり、どんよりと濁った泥水にも近い感触か。
責任を押し付けて、それで解決じゃあないでしょ。
なんでそうなったか、根本は何か。そしてそれを二度と起こさないためにはどうしたら良いのか。それをわからないのか。
自分自身、そんな立場になったら、逆のことを言ってしまうかもしれない。でも、この先、逆の立場になった時に、そう言わない、言えないような仕組みが必要なんじゃないか。
重く、苦しい。
その者の、叫びは聞こえないのか。
でも、ただ、俺は、それを聞いているだけだ。
それしかできなくて・・・苦しい。