めくるめく日々

普通の人生を送っていきたいと、そう思っている人は大多数を占めているのではないか。

自身もそれに分類される人間だ。

 

ただ、時を経てわかる、普通の難しさ。人によってその基準が異なるのもポイントであると、最近は感じ始めた。

形容し難いのだ、普通というのは。そしておそらく、自分にとっての普通は、一般的なものより多少は程度が高い。

理想が高いともいうべくかもしれない。でも、目指しているところは、多少なりともそんな高台に乗っかっている。目指して、手が届きそうなのだ。後少し、もう少しと。頑張ってしまうものだ。実際、少し、無理をしている。そんな無理を背負って、普通を目指そうとして、普通の基準が少し低めの知り合いが周りにいると、それを手綱に引っ張りながらの人生なのだと感じてしまう。

 

「こんなに頑張って、何になるの?」と、猜疑心すら芽生えてくる。

俺の人生には、どんな価値があるの、と。

 

でも人生って、きっとそこまで力を入れすぎるものではないのだ。昔ならともかく、今は自由な時代だ。だらりと暮らしてもいい。めいいっぱい、時代に争ってもいい。

そんな目標をそれぞれ携えて、自分のペースでめくるめく日々を送っていけばいいのだ。

自分も、肩の力を抜いて、のんびりと前進していくこととしたい。