まだ春の気分だった。いや、それは言い過ぎか。
少なくとも、つい先日まで長袖を着ていた記憶がある。そしてあれよあれよという間に半袖に、そして冷房も付けるようになって、と・・・
もう夏に差し掛かっている。その前に梅雨だが、この季節感、あってもなくても気持ちは変わらない。夏であって、その入り際に雨が多いだけだ。
まあ、そこは大した話ではない。少なくとも自信が危惧しているのは、時間が瞬く間に過ぎ去っていることだ。毎日、陽の出ている時間帯の、自らの行動を振り返って、「ああ、過ぎてしまったなあ」と思っているわけではない。ある時、ふとしたタイミングでそう思ってしまうのだ。これが大人になるってことか?
必ずしも、毎日を充実させてたいわけではない。それでも、1日を振り返って、「今日は楽しいことがあったな」と思いたいし、周りと思っていたいだけなのだ。
でも、それが難しい。1年365日あるものの、たまにしかできない事柄だ。
ましてや、悩み悲しみで終わる毎日がほとんどだ。
でも、それでも、たまの楽しみに目を向けて、それに向けて全力を尽くしてもいいのではないかと思いはじめた。毎日の些細な喜び・・・それに加えて、たまの楽しみなイベント。それを願うのは贅沢なんだろうか。
ふと神様へ願って、今の俺になら少しくらいは叶えてくれるのではないかと思ってしまう。